【読書が苦手な人向け!】ABD読書会をやってみた


こんにちは。3回生サポーターのキムチです。前回の投稿は無味乾燥な記事でしたが、反響があったようで…(笑)


 今回はみんなで本を読む、という変わった読書方法を試してみたので紹介します。


· ABDとは?
公式:http://www.abd-abd.com/  


ABDとはActive Book DIalog の略です。意味は、読書による積極的な対話でしょうか。公式サイトを見ると開発の経緯やその方法の良さを知ることができます。ちょっと大袈裟な気もしますが、これまでの読書のイメージを変えてくれるような方法ではあります。  






これまで読書というと静かな環境で読みたい本に没頭するというイメージがありました。学校で「本を読みなさい」と言われて育ったからでしょうか…。読書の孤独、静かという面が性に合わない人も多いと思います。この読書の”静”という部分が苦手な人。そんな人も楽しめる読書、それこそがアクティブ・ブック・ダイアログです。






詳しいやり方は公式ウェブサイトからマニュアルをダウンロードできます。実施する環境によってアレンジする必要があると思います。このページでは僕たちが実際にやってみた様子をお伝えしていきます。






· 企画背景
 出発(たびだち、と読みます)サポートプログラム(以下、出発)を知らない方のために説明しておくと、僕たちは大阪府立大学で、1回生向けに「自分を知る」、2回生向けに「チームの中での自分を知る」というテーマでワークショップを行っている団体です。


そのため、ファシリテーションを中心とした数人で行うワークショップというのはなじみのあるものです。今回は読書好きのメンバーと1人で本を読むのが苦手というメンバーを集めて、このABDという方法を試してみました。






· 読書会の様子


· 設定
・メンバー


読書好き5人と苦手な人が1人


・時間


金曜日の1コマに60分間で行いました


・本


出発読書会の第1冊目の本はリンダグラットンさんの「LIFE SHIFT」を選びました。


選んだ理由は3つあります。「人生100年時代」というテーマが話題であること、出発の趣旨と親和性が高いこと、一人で読むには重いこと。






僕とファシリテーションをしてくれた4回生サポーターのにっしーさんは1度読んだことがありました。メンバーにもよりますが、ファシリテーターは読んだことがある人が良いと思います。


にっしーさんと相談して、LIFE SHIHTのキーポイント”無形資産”についての第4章をみんなで読みました。






進行については以下の通り。


①アイスブレイク 10分


今の気持ちと最近読んだおすすめの本を紹介。


②読書 30分


1人10ページ前後を各自の特徴に合わせて配布。


③ホワイトボードにまとめる 5分  


各自ホワイトボード1枚に発表する内容のまとめる。


④発表 10分  


1人2分でまとめた内容をもとに発表。


⑤チェックアウト 5分  


読書会の感想を1人ずつ共有。  






この辺りは、互いを良く知るメンバーだからこそできたことやアドリブが多かったですが、メンバーの性質に合わせて時間やプログラムをアレンジしていくともっと面白くなると思います。


· 発表タイム
この読書会のハイライトは、やはり発表の時間ですね。


発表者の5人は10ページの内容を2分でどうまとめようか必死に考えました。


写真はまとめている様子です。








さすがに発表の様子はまとめ切れないので、ホワイトボードの写真を張っておきます。








最初3枚はポイントを書き出しています。



僕は最近ハマっているマインドマップです。






5枚目は当ブログでもおなじみのようさんが図を使ってまとめました。


MVPはようさんですかね…。図がわかりやすく、時間もぴったり2分でした。


· まとめ・感想


今回は顔見知りのメンバーでの読書会でした。たくさん話しているメンバーですが、1冊の本について話すと、いつもと違った話題で話したり考え方を聞いたりと新鮮な体験でした。金曜日の1コマという設定には批判殺到でしたがw


参加者からも好評だったので第2回も考えていきたいと思います。


次回は、今回できなかった対話を充実させていきたいですね。参加したいメンバーはお声がけを~。


· 後記
 読書会のチェックアウトでにっしーさんが言った言葉


「本って1度読んだから全部が理解できるわけじゃない」


が僕が最近考えていることと同じですごく印象に残りました。読書会から2週間くらいが過ぎてしまっていますが、この記事を書いている間もずっと考えています。


読書が好きという人もその本を読んで内容を完璧に理解できた人、受けた影響を行動に移せている人はあまりいないのではないでしょうか。


最近読んだ本に


「アドラーの嫌われる勇気をみんなが読んで、日本社会が変わると思ったけど何も変わらなかった」


と書いていて、やっぱそうだよなとどこか腹落ちするところがありました。どれだけ刺激的な内容で価値観が変わるような考えをインプットしても、行動に移すまでにある壁。だから読書が嫌いという人は、なるほど納得です。






良くも悪くも人は環境に依存します。本の知識と自分が今いる環境や行動とのギャップ。その埋め方を、対話によって見つけていけたら良いな、という個人的な思いで第1回ABD読書会のレポートの締めたいと思います。






読んでいただきたいありがとうございました。



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